ふたしか日記

ふざけたままでいてくれよ 文学フリマ東京40

12/22(日)〜12/27(金) 普通じゃいれないよ

12/22(日)

父と母の墓参りに行く。父は手を合わせて、目を瞑って何か祈っていた。私は目を開けて、空を見ていた。

 

M-1は、最初だけ見て、うるさくなってテレビを消した。

 

12/23(月)

労働。韓国の旅行者の方が、コンビニで買った巻き寿司の海苔を取り出すのに、嬉しそうに苦戦していた。

 

市電の中で、幼子が「夜!」「暗い!」「暗くなってきちゃった!」と言っていた。明るいほうが好きなんだね。

 

帰り道、ジュンク堂に寄り、点滅社さん『漫画選集ザジ』のvol.1、2と和山やま『女の園の星』4巻を買った。

 

12/24(火)

労働。朝、通勤電車内で青色だけのマフラーをした女性の方と目が合う。電車内を見渡して、いつかみんな死んでいくんだなと思う。特に感慨もなく。

 

シーソーブックスでやまだなおと『宇宙 日本 ブックオフ』を買って、帰り道のジュンク堂で読んでいた。ブックオフをディグる幸福を思い出させてくれる。リバティーンズとか中村一義のアルバム、100円で売ってたら買っちゃいますよね。

 

12/26(木)

労働。朝ごはんバナナ。取引先に電話をかけたら、保留音が安室奈美恵の『HERO』だった。その設定の仕方を教えてほしい。ガラケー着メロ世代ですか?

 

昼休みにドトールに休憩に行くと、ジュンク堂カフェのいつメンおじさん(おじいさん)を目撃。完全に、生活動線が重なっている。もう私はあなたと同じ老後を生きているんだと思う。違いは労働してることってことだけ。

 

目の前で、安そうなプラスチック製の筆箱にコジコジのシールを貼った男の子学生2人が楽しそうな様子。暖かな眼差しで見つめていた。

 

社内で大掃除をして、退社。ゴミだらけだったので本当に大きな掃除だった。

 

ジュンク堂のカフェで休憩してから帰宅。いつメンおじさんが、今日は力学とUFOの本を読んでいる。どこかに突き抜けてほしい。Xをイーロンマスクから取り戻してください。

 

帰宅後、荒谷翔大『Focus feat. 鈴木真海子』を延々リピートして心を、凪がせていた。凪という言葉が好きだ。この世界は、少々ノイズが過ぎるから。

 

『小山さんノート』を少し読んで寝る。帯文にある「時間の許される限り、私は私自身でありたい」という言葉を見つめながら。

 

ありゃなんてこった
そんなこともある
でもなんだかんだで
ぼくもきみもよくやっとうよ
呑み干す一杯
まだまだいっぱい話したいことあるの

 

youtu.be

 

12/27(金)

年内最終出勤日。取引先に向かう道すがら「マニュアル通りの日常じゃないから〜」とヤンキー感溢れるカップルが話しながら、通り過ぎる。かっこいいよ。そうだよね。

私はなんか買ったときについてるマニュアル、大体即捨てます。そして、やり方どうだったっけ?となり、困るケースが多々ある。

 

退勤30分前、いびきが聞こえてくる。明らかに寝ている社員がいる。私はなんとか寝ていなかった。

 

退社後、ジュンク堂のカフェに向かう。最大限の自分への労いを込めて『スキップとローファー』11巻と緑色の手帳を買った。よく生き延びたね。