日記

日々の記録

3/21(木)

 仕事。不合格だった生徒に対して、みな自然と励ましの言葉をかけている姿を見て、凄いなと思う。自分の中には励まし定型句のような言葉しか見当たらなくて困る。自分の気持ちが、言葉を経由せず、相手の気持ちに伝わるシステムができてほしい。でも、言葉で伝えることを諦めたくないので、日々模索してる。

 昨日アニメ『葬送のフリーレン』エピソード27を見た。フリーレンが一番好きな魔法を問われた時「花畑を出す魔法」と答えるシークエンスで泣きそうになってしまった。

 チートゲーのようにあらゆる攻撃魔法を容赦無く使いまくるフリーレンが、他者を倒すためではなく、救うための魔法を選び取ること。

 その魔法はドラクエホイミのように直接的な回復魔法=ダイレクトな救いではなく、「花を咲かせたら、誰かの気持ちが和らいでくれるかもしれない」といった他者への眼差しが内包されたささやかなものであること。

 遠い昔に無自覚にヒンメルを救った魔法を、フリーレンは、長い旅路を経た今、自覚的に「一番好きな魔法」として選択している。「人間の寿命は短いってわかっていたのに。なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう」と、亡くなったヒンメルに対して発したフリーレンの思いが結実した瞬間だった。素晴らしかった。