8/21(水)
初出社。今までと違う時間帯に、違う人たちと地下鉄に乗る。
直属の上司とライジング・サンの話をした。自分の射程にないアーティストを偶然好きになるのがフェスの良いとこ!!とのこと。(これは次の日に話していた)偶発的に発生する好きって感情、嬉しいですよね。上司、昨日風邪を引いたようで、早退された。大丈夫だろうか。ユンケルを飲んで、寝るとのこと。3年前のある日のフェスを、書きながら思い出す。過去も日記になる。
2021年、東京で働いていた頃、当時の恋人と『VIVA LA ROCK』3日目に行った。人生で初めてのフェスだった。コロナが蔓延していた頃で、東京では緊急事態宣言が発令されてた。何もかも全て自粛せよ、という圧迫感しかない空気で覆い尽くされていた。それでも主催者のステートメントを読んで、互いに納得した上で、行くと決めた。
レキシが『キラキラ武士』を歌っていた。稲穂のペンライトが、振っている人の分だけ、確かに光っていて、楽しそうに揺れていた。とてもきれいだった。
レキシは『マイ草履 feat. にゃん北朝時代』がとても好きで、『マイ草履 feat. にゃん北朝時代』は、あの日存在しなかった曲なのに、あの日、歌っていた気がする。それはあり得ない。でも気がする、という感覚が確かにあって、それはあり得てる。
『マイ草履 feat. にゃん北朝時代』のMVで雪がちらつく中、寂しそうに帰る安達祐実を見て、吉澤嘉代子『残ってる』のMVを思い出した。寂しそうに帰る人を、日々の生活で中々見ない。寂しさ、みんな隠してるんだろうか。自分が、寂しさを感知できていないだけなんだろうか。
そうそれは僕のマイ草履
そうそれが僕のマイ草履
もうどこにもない
マイ草履 My Story
もう君はいないんだ
もう君はいないんだ、という人が沢山いる。小学生の頃、スマブラめちゃくちゃ上手だった友だち。毎回お菓子出してくれたお母さん。生きてますか。
そして、今に戻る。職場に戻る。「2日目で早退して突然来なくなった人がいるから、記録更新しないでね!でも合わない場所に、長々といる必要もないけどね」と話しかけてくれる先輩。人生の先輩の、言葉だった。カツ丼を奢っていただく。サクサクしてて美味しかった。少し胃もたれした。
帰宅後ぼーっとして、ちびまる子ちゃん15巻を1話分読んで寝た。もとこじさんをずっと心配している。
8/22(木)
ひたすらデータ入力。上司、再び早退。大丈夫だろうか。病院に行くとのこと。
朝出社してやること(ポッドの水入れ替え等のルーティン)を先輩に教わる。
ひたすらデータ入力をしていたら、1日が終わった。帰り道にジュンク堂に寄るも、何も買わず。『ちびまる子ちゃん』15巻を読み終わる。Netflix『ボーイフレンド』ep1を見て寝る。バイセクシャルの出演者の方が「世界中全員を好きになる可能性がある」と言っていた。本当だろうか。本当の言葉だといい。
8/23(金)
仕事。朝ごはんバナナと白湯。
ひたすら車で取引先に同行。挨拶に次ぐ挨拶。よろしくお願いします。暑すぎて「暑いね。茹で上がりそうだね」と話しながら、色々な場所を回った。茹で上がりそうだった。
お昼ご飯。蕎麦を奢っていただく。ありがたい。とても美味しかった。山椒魚は、山椒の匂いに似てるから、山椒魚と名付けられたとのこと。山椒魚を食べてみたい。食べ終わったあと、上司が大量の風邪薬を飲んでいた。大丈夫だろうか。
少し遠方の営業先へ。挨拶をしたあと、そのお店で枝豆を買った。上司はあらゆる野菜を買いまくり「爆買いしちゃったー」と言っていて、素敵だった。
その後、いちごソフトクリームをご馳走になる。何度もありがたい。いちごとバニラを頼んだはずが、ピンク色のソフトクリームしか出てこない様子を見て、「間違っちゃった」とのこと。間違うことが、生きることです。
寝る前に、枝豆を茹でて食べた。美味しかった。何か料理をするとき「作り方 ズボラ」で調べると最短距離で行ける。
8/24(土)
家主の『オープンエンド』をずっと聞いていた。
ふざけたままでいてくれよ
ずっと君だけは
帰り道も忘れた俺に
ふさわしい罰を ふさわしい愛を
昔話を 終わらない歌を
酒はまだあるさ 意味はまだあるさ
行きたいとこへ 行きたいだけさ
昨日、Twitterで両目洞窟人間さんが誕生日を迎えていた。おじさんなりの純情ラジオを続けてほしい、と心から願ってる。行きたいとこに、行きたい。ちゃんと、ふざけていたい。
朝昼兼用でスパゲティを作る。何とかソースをかけたけど、何のソースか忘れた。
『ちびまる子ちゃん』16巻を読む。猫のチビ、死んでしまった。チビのお墓の前で、キューって音が聞こえてくる。チビの鳴き声かもしれない、まだ死んでないと言うまる子。お姉ちゃんは、自転車のブレーキ音だよと。でも、まる子がチビの鳴き声かもしれない音と感じたなら、それはブレーキ音じゃない。
大阪に住んでいる幼馴染から「藤井風、配信ライブやってるよ」とLINEあり。1時間遅れで気付き、見始める。教祖感が増していた。
天才なんだと思う。ただ歌詞に固有名詞がなくて、そこが寂しい。ピザポテトとか雪見だいふくとかファミチキとか果汁グミとか、食べてるんだろうか。めっちゃ美味しいよ!
職場でもらったビールを飲みながら、トッテナム/エバートン戦を見る。4-0で勝利。
8/25(日)
家主のライブに向かう。むき出しでお弁当を持って歩く人がいた。袋なくても堂々としていた。大通につく。スリーピースしながら歩いてる人を見る。癖だろうか。嬉しいことあったんだろうか。
茗荷谷を聞いて、住んでいた頃を思い出して、泣いた。オープンカー聞いて、笑いながら泣いていた。基本的に、大体泣いていた。
スピーカーに蜘蛛の巣が一本ついていて、照明に照らされて光っていた。疲れ切ったおじさまが時折座り込みながら、でも最後まで聞いていた。その隣のおばさまは、手を振り上げてピョンピョン飛び跳ねていた。
MCでヤコブさんが白老牛の話をしていたら、小さなお子さんが「お牛さんー!」って叫んでいて、平和ってこのことなのかもしれないと思った。
帰りの物販でサードアルバム『石のような自由』を買う。人生で初めてライブでCDを買った。
僕達の金なんだ
どう使っても構わないだろう