日記

日々の記録

9月19日(月)

 数ヶ月前、新しい住居に引っ越すに伴い、数年ぶりにしっかりとした大画面のテレビを買った。「しっかりとした」と書いたのは、東京に住んでいた頃にプライベートビエラというお風呂やキッチンで使うためのタブレットのように小さいテレビを買っていたからだ。

 結局そのプライベートビエラも1ヶ月に数度電源を入れて数分で消すという悲しい役割を担わせてしまい、今ではクローゼットの奥底で眠っている。(メルカリで売ろうかなと思っているけれど、売るまでの過程が果てしなくめんどくさい)

 数ヶ月経った今、大画面のテレビはどうなっているか。1ヶ月に数度電源を入れて数分で消される、という役割を再び担ってしまっている。なんということだ。歴史は繰り返される。大画面でNetflixアマゾンプライムを楽しみ、久しく視聴していなかったテレビ番組も見てみようと、意気揚々と家電屋さんで買った気概はどこへ消えた。

 結局Netflixアマゾンプライムipadやパソコンで見ているし、気になるテレビ番組はTverで見ている。テレビのない生活を送っていた頃と同じ行動様式だ。

 それでも買ったことにあまり後悔はしていない。部屋という空間にテレビがあることに安心感を覚えるからだ。ひとりで悶々としている時、配信サービスで物語を追う気力がない時、テレビを点ける。「ああ、誰かが何かを喋ってる」と安心して数分後には「うるさいな」と思い、電源を落とす。こんな雑な使い方でも許してほしい。我が家にきたことを後悔してませんように、と無機物に対して祈ってみる。

8月20日(土)

 10時頃起床。バナナを1本食べてから、Netflixでインザハイツというミュージカル映画を観る。パソコンで映画をみると、どうしてもSNSとかをザッピングしてしまい集中できない。「きっと明るくて良いミュージカル映画だったんだろうな〜」というあまりにぞんざいな感想を抱きながらNetflixを閉じる。

 12時頃、近所のローソンに昼ごはんを買いに行く。おにぎりとからあげクンとバナナ味のプロテインを購入。帰り道にドラッグストアに寄りマスク、シュミテクト2個、ゴミ袋を購入。帰宅後、布団の中でしばしツイッター等を散策しながら無為な時間を過ごす。

 夕方近所のイオンに行き早めの夕食。唐突に訪れる王将食べたい欲を満たせるので、イオンは便利だ。ご飯を食べた後ドトールに寄り「異常(アノマリー)」を読む。ツイッター小島秀夫が推していたので買ってみたけど、翻訳の文体がとても読みやすい。物語もミステリーなのかSFなのか全く分からないまま不穏に進んでいくのでどんどん読める。プロジェクトメイルヘアリーが途中で止まってるけど、こっち読んでいく。

 20時半からプレミアリーグトッテナム対ウルヴスを観ながらこれを書いてる。前半は攻め手に欠けていたけど、後半からガッツリ修正されていてケインの先制点。23時からはNHKで放送される「ももさんと7人のパパゲーノ」を見る予定。昨日のリコリスピザの感想も書きたいけれど、頭の整理がついてないのでいつか書けたらいいな。

7月24日(日)

7月20日(水)

 「あなたは濃厚接触者です」と知人からLINEで報告を受けた。その報告を受ける前から、喉の違和感を感じていたので感染しているのでは?という感覚もあったが、いざ本当に感染するとなると妙な感覚だ。ニュースでは「過去最多の感染者数です!」とアナウンサーがしきりに喧伝しているが、その中に自分も含まれているとは。次の日に発熱外来に行くことに決め、職場にも連絡を入れた。体調は芳しくなかったが、Netflixで「ジェイコブと海の怪物」を観る。

 この作品は「戦い」をどう終わらせるのか、が主題になっていると思っていて、それは現状の世界への問題提起だと感じた。憎しみを憎しみで返すことは戦い続けるということだ。憎しみや暴力をどう別の形に転換するか。言葉にするのは簡単で、世界そんなに単純じゃない。でも、だからこそこういう作品が1人でも多くの人に届けばいいのになと思う。

 

7月21日(木)

 発熱37.5℃。午後一番で発熱外来へ行く。時間ぴったりに着くも、既に行列ができており番号札は20番だった。「あちらの待合室でお待ちください」と案内された場所でしばし待機することに。「待合室」とはお世辞にも言えないような、無理矢理パーテーションで区切られ椅子だけが置いてある空間だった。今にも倒れそうな人、子どもを抱えた人、ひたすら咳き込む人。野戦病院とはこのことか。

 PCR検査は鼻に長い棒を突っ込まれて、一瞬で終わった。その後オンライン診察を受け、風邪薬や痛み止めを処方され帰宅。検査結果は翌日に電話で来るとのこと。処方された薬は、ただ風邪を引いた時に出されるようなもので拍子抜けしてしまった。

 帰宅後はシンプルに具合が悪く、アマゾンプライムマーベラス・ミセス・メイゼル シーズン1を見始めたがあまり内容が入ってこなかった。主人公、なんとなく500日のサマーのズーイーデシャネルに似てる気がする。

 

7月22日(金)

 38℃。喉が猛烈に痛み、ほぼ眠れず。10時頃に病院から連絡があり「陽性」とのこと。ほぼ予感はしていたので淡々と受け入れる。もっと動揺した方がいいのかもしれないが、起こったことはどう足掻いても変わらないので無駄な反応はしたくない。などと格好をつけて書いているが、TwitterやLINEの履歴を見ると「陽性でした!」等と報告しているあたり、ちゃんと動揺してて心配もされたがっている。

 体調は悪化しているけれども、仕事に行かなくていいこの期間を無駄にするわけにはいかない!!という強い意志の元、Netflix「グレイマン」を観た。

 ライアン・ゴズリングクリス・エヴァンス脳筋で殴り合う映画で、療養中にはピッタリだった。いや色々考察できればできるんだろうけど、今の脳みそでは無理だ。

 あと恥ずかしながらアナ・デ・アルマスという女優さんを初めて知った。なんたる美貌よ!と思い過去作を調べてみたら、007のボンドガールだったり、ブレードランナー2049に出たりしてるんですね。(どっちも観てないのですが)

 

7月23日(土)

 療養4日目。38℃。喉の痛みも引き続き有。

 ひたすら布団の中で蠢いていたら、あっという間に夕方になっていたので「何かしなければ休日が!!(厳密には休日ではない)」という義務感のもと映画「ディア・エヴァン・ハンセン」と「ベイビーわるきゅーれ」を観た。「ディア・エヴァン・ハンセン」はミュージカル部分は最高だったんだけど、物語にあまり感情移入できず。ララランド製作陣!という謳い文句に期待し過ぎたのかもしれない。「ベイビーわるきゅーれ」はとてもよかった。アクションシーンは勿論のこと、あの主人公たち2人が部屋でダラダラしているシーンとかが本当に好き。

 あとはTHE BATMANを観た。3時間の新作のやつをアマプラで。陰湿な3時間だったけれど、ダークナイトやジョーカーにはない「現実味」を感じた。すぐそばにある「狂気」みたいなものが一番怖い。

 

7月24日(日)

 療養5日目。37.5℃。喉の痛み和らぐ。

食料品が底をつきそうなので、両親に頼み食料を入手。親に多謝。保健所から連絡があり、現場が大変なようで食料は5、6日後に届くとのこと。

 昼頃にベッドから這い出して、軽く食事。野菜ジュースと雑炊。喉に優しいものしか入ってこない。

 岸井ゆきのさんのエッセイをサラサラと読んでいたが、転職サイトからSPIを受験しなされと催促のメールが入っていたのでウェブで受験。参考書を1冊適当に回して臨んだけど、ボロボロすぎて颯爽とWebページを閉じました。人を数字で測らないでーーーーー!と切に願う。SPI滅びよ。

 残り少ない今日はNetflix「DARK」を観て過ごしたいと思う。久しぶりに日記を書けた。なんとか継続していきたい。

1月30日(日)

1月25日(火)

 在宅勤務。午前中にほぼやることが無くなってしまい、体調もメンタルの調子も優れなかったため早退。朝起きたら鼻血が出てる日々が続いている。副鼻腔炎の再発かストレスのせいなのか。

 体調が戻ってきたので、夜TOHOシネマズ池袋で「コーダ あいのうた」を観る。(現金な身体だ。)

 耳の聴こえると聴こえない世界が繋がる瞬間に何度となく涙して、劇場を出る頃にはマスクの中はぐしょぐしょになっていた。主人公のルビーがオーデションで「Both Sides Now」を歌った意味を今でも考えている。

今わたしは人生を両側から見つめている
勝者の側と敗者の側から、あれやこれやと
でもそれは人生の幻想なのかもしれない
ほんとうは人生のことなど何もわからない
何一つわからない

 「勝者」とか「敗者」とか勝手に人間が決めた枠組みから、もっと自由に

なっていいんだ、と今でも頭のなかでルビーが歌ってくれている。

 

1月26日(水)

 出社。40分残業。仕事の記憶がない。帰り道、オリジンで弁当を買う。

 Netflix「メイドの手帖」完走。DVや貧困が生々しく描かれていてきつかったので少しずつ見ていた。ラスト10話の「あなたは間違っていない」というセリフがなぜか心に残っている。「あなたは正しい」というセリフよりも、好きだ。

 あとはダラダラツイッターを眺めていた。平手友梨奈ハーゲンダッツを食べながら蛙亭のトノサマラジオを聴いているCMを見て「笑顔になってる!!」と嬉しくなった。不協和音の頃の平手友梨奈は、世の中に「不協和音コンテンツ」として消費されているようで、何だか見ているのが苦しかったのだ。

 

1月27日(木)

 出社。30分残業。仕事の記憶がない。

 

1月28日(金)

 出社。1時間残業。先週からコロナが職場にバチボコに蔓延しており、消毒対応などに追われていた。退社間際に疲れ切ってる状態で役職者にメールを送ろうとしたら、焦燥感で頭がパニック状態になってしまった。何とか退社。上司がマルチビタミントロピカーナをくれて嬉しかった。

 帰宅後、ポケットモンスターアルセウスをダウンロードして適当にやっていたが、飽きてしまい放置。

 

1月29日(土)

 昼頃布団から這い出る。アルセウスを適当にやりつつ、Netflix「今、私たちの学校は」を見る。良い感じのB級ゾンビドラマだ。

 

1月30日(日)

 昼頃布団から這い出る。Netflix「今、私たちの学校は」の続きを流し見したあと、島本理生「ファーストラヴ」を読了。内容よりも朝井リョウの解説に心動いた。

 夜ご飯の買い出しの後、セブンイレブンに寄って両目さん(@gachahori )の『両目猫舌通信』Vol.2を印刷して帰宅後にすぐ読んだ。「とうめいな、たましい」のラスト1行で泣きそうになった。

 矯正器具を光らせて笑っているゆめちゃんのような存在が生きていける世界でありますように、と強く願ってる。矯正器具の光が、誰かの光でありますように。

 

1月24日(月)

 日記を書きたいなと去年の夏頃から思っていたけど、日々の生活が一杯一杯で書く気力が出ずに、いつの間にやら2022年。

 何もないような日々だけど、備忘録として書いていく。ただの記録。

 

1月22日(土)

 昼頃起床。朝昼兼用のご飯を食べて映画館に行く。濱口監督の「ドライブマイカー」か「偶然と想像」を観に行こうと思ってたけど、「さがす」という映画の方が気になり池袋シネマロサに行く。

 とんでもなくメンタルが削られて、劇場を出た後にミスドに避難。自分の持っていた倫理観が根底から揺さぶられる映画はとてもしんどいけれど、それは自分が今まで必死に目をそらしてきたことなんだと思う。だからきっとこれからも、こういう映画を観るんだろう。帰り道なか卯に寄り、唐揚げ入りの親子丼を食べる。

 夜中にアマプラでプロミシングヤングウーマンを観る。絶賛されているのも納得だなと思いつつ、何かが引っかかる。勧善懲悪の物語で「暴力を暴力で返す構造」に引っかかっている。

 ただ「暴力を暴力で返す構造」の物語で「最高じゃんか!!!」となってきた過去の自分もいるので、どうしたものかと思う。エンタメとして消費する物語ならそれでいいのかな、いやよくないな、と考えが二転三転しながら、寝る。

 

1月23日(日)

 15時頃起床。ネトフリで「空白」が配信されていたので観る。「割り切れなさを割り切る」ことの難儀さを感じながらラストで落涙。人はそれぞれの空白を抱えていて、その空白は分かり合えないけれど、けれど。ラストに提示された場面はそんな空白をほんの少しだけ埋めてくれたような気がする。

 少し布団に横になった後、近くのスーパーで夕ご飯の買い出し。カキフライ弁当を買って食べる。

 22時頃。明日からの労働にうろたえながらネトフリで「砕け散るところを見せてあげる」を観る。案外えぐいですなーとフィルマークスに3.5点をつけるようなテンションでぼんやりと眺める。おかえりモネを観てから、すっかり清原果耶さんファンになったのですが演技の振り幅すごいですね。

 

1月24日(月)

 在宅勤務。在宅時は毎日始業の10分前まで布団にこもって、ギリギリになってからバナナをほうばりながらパソコンを立ち上げる。

 マクロの研修課題を「意味わからんな」と思いながら何とか完成させる。コードの意味が全く分かっていないのでとても怖い。来年度の引き継ぎ作らなきゃーと思いながら、メール対応に追われ一切手を付けることなく定時に退勤。在宅勤務のとき、パソコンの電源を落とす一瞬がきらめいてみえる現象に、誰か名前をつけた方がいいと思う。

 勤務終了後、両目さんのはぐれラジオ純情派75話を聴きながらミニストップへ。夕ご飯のためオムライスと野菜ジュースを買う。はぐれラジオ純情派の生活感に毎話救われている。

 ネトフリでバナナマンのライブを観ながら寝ようと思う。あとはゴミ出し。夜に出すゴミは、朝に出すゴミよりも何となく気持ちがいい。理由は分からない。