日記

日々の記録

1月9日(月)~1月14日(土)

1月9日(月)

 休み。阿部和重「ブラック・チェンバー・ミュージック」を読み終える。暴力と愛の物語、素晴らしかった。街の片隅にある相合傘の落書き。その一つ一つに掛け替えのない物語がある。

 夕方ヨドバシカメラに赴くもPS5は売り切れ。毎度PS5の売り切れを見届ける度に、「PS5を買わなかった分お金が浮いたんだ」と身勝手な自己暗示をかけ、ちまちまと買い物をしている。そのうちPS5分のお金を知らぬ間に使っているんだろうな。

 案の定紀伊國屋に立ち寄り、岡本真帆「水上バス浅草行き」を買う。燃え殻さんと二村さんのラジオ「夜のまたたび」を聴きながらカキフライ定食を食べ帰宅。帰宅後「このテープもってないですか?」をTVerで観る。「Aマッソのがんばれ奥様ッソ!」は理解できる不穏さを楽しめたけど、今回は理解不能な不穏さ。サブリミナル的に差し込まれる狂気がじわじわと番組全体を侵食していく構図が怖すぎた。

 

1月10日(火)

 仕事。

 

1月11日(水)

 休み。転職活動の面接のため、面接前日に東京へ前乗り。11時35分発、13時20分羽田着。予約した水道橋のホテルに向かう。宿につき荷物を下ろしたあと、後楽園周辺をフラフラと彷徨う。後楽園は東京に住んでいた頃、近所だったこともあり用もなく頻繁に行っていた。懐かしさでも感じるのかなと思っていたけれど、「ああ、よく行ってたな」くらいの熱量の低さ。東京に対する郷愁を抱けるほど、自分は東京に強い愛着や執着を感じることができなかったのかもしれない。

 後楽園のサイゼリヤでハンバーグ、ライス小、ほうれん草のソテーなどを食べ、コンビニで夜食を買いホテルに戻る。ホテルのフロントで大浴場の案内があったが、部屋のシャワーで済ませる。こういう時に「ホテルに大浴場があったら絶対入る」という習慣がある人を羨ましく思う。ほんの少し好奇心が、ほんの少しの思い出を蓄積していくのだから。面接対策を少しした後、ガンニバル4話を見て就寝。

 

1月12日(木)

 11時チェックアウト。面接までの時間を潰すため、水道橋のドトールへ。ミラノサンドアメリカン。Youtubeで「君なら最終面接に受かる」的な動画を流しながら、タバコを大量に吸い面接時間を待つ。

 昼頃、面接会場へ。最終面接とは思えない「新卒面接かと勘違いしてるのか?」と感じる質問ばかりでさして手応えもなく終了。とりあえずよくやったよ、と自分を慰めながら帰路へ。帰りの飛行機でダウンロードしておいた「舞子さんちのまかないや」を2話まで観る。澄み切った映像と物語は、面接終わりの心に沁みた。森七菜演じるキヨが山道をひたすらに登っていくシーンに挟み込まれる、親友すみれのセリフに泣いてしまった。

「キヨちゃんは子供の頃から、かけっこも食べんのも泳ぐのも一番遅くて。でも途中で投げ出したことは一度もないんどす。給食も6時間目までかかっても必ず食べるし、水泳もどんなに遅くても最後まで絶対に足をつかないんどす。そういう子なんどす。」

 

1月13日(金)

 仕事。「舞子さんちのまかないや」を4話まで観る。

 

1月14日(土)

 仕事。職場の先輩から家庭の話を聞くと、仕事と家庭を両立する心のキャパに感嘆してしまう。帰宅後に1人の空間、絶対必要だ。

 帰宅後、前の職場の人たちとZoom飲み。といってもZoom参加は自分だけで、他の人たちは結婚した後に建てた新居で人生ゲームをやっている最中で、「ほんとの人生ゲームですなあ」などと思う。仕事の話、未来の話をポツポツとする。